ジルコニアのメリット・デメリット
こんにちは!
かなデンタルクリニック、歯科衛生士の佐藤です。
大きなむし歯になった時、どのような補綴物(被せ物)を選んだらよいか
歯科専門職でないとわからないことが多いですよね。
一度むし歯の治療をしたからといって、
この先治療をせずに済むわけではありません。
日々のセルフケアや補綴物(被せ物)の選択によって、
むし歯になってしまった歯を将来それくらい残せるか大きく変わってきます。
将来ご自身の歯をできるだけ残すために
本日は当院の治療でよく用いられている、
ジルコニアという補綴物(被せ物)の素材についてお話していきます!
ジルコニアとは…
ジルコニアとは、別名”人工ダイヤモンド”と呼ばれている補綴物(被せ物)です!
ジルコニアの特徴とメリット
①高い強度と耐久性
②天然歯に近い色彩
➂生体的適合性
があり、非常に人気のある補綴物(被せ物)です!
①高い強度と生体的適合性
ジルコニアは非常に強靭で耐久性があり、
咬み合わせや咬合力に耐えることができます。
そのため、長期間にわたって優れた機能と寿命を保つことができます。
②天然歯に近い色彩
ジルコニアは歯の天然歯に近い透明性を持ち、
自然な見た目を再現することができます。
色の選択肢も豊富なため他の歯と調和させたり、
患者さんの個別のニーズに合わせたりして製作することができます。
➂生体的適合性
ジルコニアは生体的適合性が高く
口腔内で安定して使用することができ、
アレルギー反応を引き起こす可能性も低いです。
また、素材の密度が高いためプラークが付着しにくく、
吸水性がないので変色する心配もありません。
プラークが付着しづらいということは…
◎歯肉炎や歯周病になりづらい!
◎むし歯になりづらい!
という大きなメリットがあります。
どの補綴物(被せ物)を選択するかによって、
治療した歯をいかに残せるのかが変わってきます。
一方、ジルコニアのデメリットとして…
●高価
…自費診療のため費用がかかる。
●(金属と比較して)素材の厚みの限界
…ある程度の厚みが求められるが、その分歯を少し多めに削る必要がある場合もある。
●セラミックより透明性がやや劣る
…色の再現性や、天然歯に近い透明性を持ち味をしたセラミックと比較すると、
少し劣ってしまう場合もある。
ということが挙げられます。
「価格」「審美性」「強度」「安全性」「咬みやすさ」
何を優先するかは人それぞれです。
また、患者さんの口腔内によって
ジルコニアが最適でないこともあります。
そのため、ジルコニア以外の補綴物(被せ物)をご提案させていただく場合もあります。
当院では補綴物(被せ物)を決める前に、
しっかりとカウンセリングを行います。
ご自身の歯をできるだけ長く持たせられるように
将来を見据えてどの補綴物(被せ物)を選択したらよいか、
一緒に考えていきましょうね!
ご希望の条件や疑問点があれば、
お気軽にスタッフにご相談くださいね。
また、自費と保険の補綴物(被せ物)の違いについて簡単にお話しすると、
●自費の補綴物
・高価
・審美性、機能性、耐久性を追求できる
・ご自身の口腔状況によって選択肢が多い
→将来を考えたものを選べる
●保険の補綴物
・安価
・審美性、機能性、耐久性に限界がある
・素材の選択肢が限られる
→場合によっては歯周病や二次むし歯のリスクがある
といった大きな違いがあります。
当院では、歯科衛生士の定期健診の際に
「現在の補綴物(被せ物)に問題はないか?」
「どの補綴物(被せ物)を選択したらよいか?」
専門的に口腔内の状態を診ていくことができるので、
記事だけではわからないこともご相談できます。
そして、患者さんそれぞれに合った口腔衛生指導も行っております!
ぜひ歯科検診にいらっしゃって、
よりよいお口を一緒に目指していきましょうね!
また、患者さんの条件に近いものを提供できるよう
当院では様々な補綴物(被せ物)があります。
患者さんにとって最適なものを選択できるよう、
詳しくはまた次回お話していきますね!
歯科衛生士 佐藤